名刺入れ:K様

K様にオーダー頂いた名刺入れです。

内側はドイツシュリンクのスカイという色名の牛革です。
真っ青な空では無くて曇り気味の空、落ち着いた深みのある色です。

ドイツシュリンク:シュリンクレザーは薬品(シュリンク剤)に漬けて
革が本来持っている表面のシボを浮き立たせる加工です。
ここで使用しているドイツシュリンクは画一的な表情の”型押し”
シュリンクが多い中で、自然な表情が出る”本シュリンク”です。

 

外側は北米産の牛側、バーガンディー色です。

 

 

【以下はこの名刺入れの制作過程です】

 

提案段階。
サテンリボンは15色前後ありますが、すんなり”クラウド”(14番)に
決まりました。

 

革の裏を漉いて各部に適した厚みにします
こうして裏を見たり漉いてみると中まで染色してある革だと分かります。

 

2枚の革をぴったりに貼り合わせたら、彫刻刀で角を丸く落とします。

 

リボンでかがる所以外を縫います。

 

製品に刻印する前に、ハギレで練習します。

真鍮で出来た刻印を熱して革に押すのですが、革によって温度調節が違い
ます。脂を多く含んだ革は低温で押さないとジュっと溶けるように深く
入ってしまいがちです。

 

表の革と内側の革の間に金属のプレートを挟んで熱が下まで届かないよう
にし、刻印を押したら完成です。

***

サンプル革をお送りし、K様と相談して決めたこの色合わせ。
納品時に「万人受けする色合わせでは無いですが、私は好きです!」
とお伝えした所、「えっ!万人受けしない?(笑)」とK様。

ありがとうございました。

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