ハンドバッグ:T様

2008年にハンドバッグをご購入くださったお客様から、ほぼ同じデザイン
オーダーを頂きました。(2015年の記事をまとめたものです)

 

ただし、8年前の時は外ポケットが携帯電話のサイズにぴったり過ぎて
取り出
しにくくご迷惑をおかけしてしまったのでそこは改良。

成長した所をお見せしないとです。

 

 

こちらが前回、”初代”T様のハンドバッグです。
マチに今よりも余計なたるみがありました。

 

【以下はこのハンドバッグの制作過程です】

前回同様、青のリザード(とかげ)で作る、バッグの上の方、私が”肩”
と勝手に呼んでいる部分のパーツ作りです。

 

こちらから提案する場合は付ける事がほとんどで、男性のお客様や
シンプルにとリクエストなさる方の場合は付けないデザイン画をお見せ
する事もあります。

 

ポケットの開閉には1.5mm厚の薄いマグネットを使います。
丸くくり抜いた所は同系色のアメ豚で統一感を出します。

 

ぐるっと周りに穴を開けて麻糸で縫います。
これでマグネットをしっかり固定出来ました。

「糸 400」とはここを縫うのに糸が40cm必要という事です。
革の厚みで多少変わりますが糸は縫う長さの3.5〜4倍必要とされています。

 

角は、菊寄せ という方法で処理します。

 

こうすると1ヶ所に革が溜まらず、見た目も綺麗です。

 

ハンドルとバッグ本体を繋ぐパーツ作りです。

 

ここは一番力のかかる部分なので小さくても革選びは慎重に、延びない
しっかりした部位から切り出します。

 

”肩”と同じリザードを使います。

 

なるべく段差が無くなるように斜めに漉いておきます。
見えない所の仕事はお客様が使い続けてから、後になって利いて来ると思
っています。

 

台座に乗せて叩けば誰でも綺麗に着ける事が出来るハトメ。
300番より200が小さいので好んで使っています。

 

ハトメの穴から見える所にもリザードを貼っておきます。

 

4つ完成です。

ハンドバッグの場合、ここにリザードを使うデザインがよく出ます。
お客様がご覧になって「あれと同じような感じで」と。

 

ハンドル作りです。
革にも曲がる方向があるので、それを意識して2本分切り出します。

 

縫い目から2mmの所に目印の線を引き、余計な部分をカットします。

 

切りっ放しから、染料を入れ、布海苔(フノリ)で磨き上げます。

 

 

マチと本体を縫い合わせます。
青いリザードに合わせた紺色の麻糸です。

 

ファスナー引き手も前回とそっくりにして、完成です。

 

 

ありがとうございました。

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