手軽な革で色々試し 違いと特徴を知る
初めて革で何か作ろうと思った方に向けて作りたい物に合った革を買うためのアドバイスをまとめました。
どんな革を買ったらいいか迷った時のアドバイス
沢山ある中からどんな革を買えばいいか検討つかなくて困っていたんだ。1枚革は大きくて高いので失敗したくないし
1枚革もいいですが、これからご紹介する”バラエティーパック”は気軽に試せて面白いと思いますよ。
提案◎ バラエティーパックで色々試す

amazonレビューを見ると「ロシアンルーレット」というコメントをしている方がいましたが、期待度、たまたま入っていた物で本当にその通りなのだと思います◎手堅く行きたいなら「端革(はがわ) 栃木レザー」などで探してみるといいかもしれません。
昔は捨てていたけれどネットで売るようになったと言っていた浅草の革屋さんもありました。
色々試してみる
- 曲げる →紙と同じで曲げやすい方向があります
- 引っ張る →伸びやすい方向があります。
- 布でこする →色落ちする、しない
- 水で濡らす →シミになるのか綺麗に消えるのか、縮むのか
- 爪で押してみる →跡がつくか、目立つか目立たないか
- 爪で引っ掻く →跡がつくか、目立つか目立たないか
- 日焼けさせる →冬は日差しが弱いのでなかなか結果が出ないかもしれませんが
- 経年変化を観察する →驚くほど早い物もあります。
僕のお財布の革は横にシャーっと型押しがしてあって3年使っているけど綺麗なままだよ。角はスレてきたけれど。
経年変化をほとんどしない代わりに傷も目立たないビトンのエピのような革ですね。
バラエティーパックは悪い部分ばかり入っているイメージがあるなぁ
例えば上の図のように何か大きい物を作るためのパーツ1〜6を切り出すと余る部分が出ます。
柔らかい革・硬い革、作業の違い
ここではざっくり2種類の革を比較し、どんな特徴があるのかをご説明します。革は「皮」から「革」にする製造工程の違いで
■ 柔らかい革 ・(クロム鞣し):
鉱物性で量産向き早く出来る。発色の良い柔らかい革が多い。
■ 硬い革・(タンニン鞣し):
植物性なので自然な感じ。
工程も多く時間がかかる(革を作る工場側の話です)。
革らしい革と言えます。
に分かれます。
どちらの革もカッターで切れます。切り口の断面は柔らかいのは空気が入っている感じで弾力や隙間があり硬い方はギュッと詰まっています。
柔らかい革・硬い革、見た目の違い


更に2種類の革の違いを。左は4年間使っている手帳カバーです。シュリンクレザーと呼ばれ薬品や型押しで表面に模様があるため4年経っても傷は目立ちません。実際傷も付きにくいです。
それぞれの革で作れる製品の紹介








『初めて革を買いに行く、その前に知っておくといい事』は気持ちのハードルを下げるために、
とにかく触って色々試すのが楽しいし早いと思います。1枚革でもなく、バラエティーパックでも無く、20×20cm位〜の革で300円〜も浅草、浅草橋(ハンズはもっと高い)で探せます。
ここで使っている道具のほとんどは「お勧め道具」のページで詳しくご紹介しています◎