腕時計のベルト:K様
腕時計のベルトのオーダーを頂きました。
ベルトの穴は2つ。
そのため、長く余ったベルトを納める動く方の輪っか(遊革・ゆうかく)
は必要なく、固定してある輪っか(定革・ていかく)のみで
見た目スッキリ、遊革にベルトを納める一手間も省けます。
オーダーでしたらこれが可能です。
使わない穴は開ける必要がありませんので、お客様と相談してお預かりした時のベルトの穴7つのうち、よく使う2つを確認しました。
【以下はこの時計ベルトの制作過程です】
お預かりしたK様の腕時計。
やはり、手首の細いお客様には不必要な穴が沢山です。
今までのベルトを外して、掃除をしてから始めます。
ベージュ色のリザードを使います。
腕に沿うよう、つまりカーブするように内側の牛革が短くなるように
リザードと貼り合わせます。
革と革の間には別の革を入れて、ふっくら立体的にしました。
金具は以前の物を使います。
クリーム色の細い糸で縫ったら完成です。
実は自分でも数ヶ月前に時計ベルトを作っていました。
(こちらは完成時)
リザードですが、今回のK様の物よりも模様が少し細かく色も薄めです。
これをご覧になってこの革と糸の組み合わせをオーダーしてくださった
のです◎
数ヶ月使って跡がついて来ました。
ベルト用の穴は究極の1つ。
て、私の場合開けたくなったらすぐに開けられるので当然ですね。
ありがとうございました。