INKSCAPE アイコンをギンプでSNS用に保存
今回は3時限で作ったアイコン(桜マーク)を写真の上に配置してSNSにアップ出来る形式で保存するまでをやりたいと思います。
こんな感じです。
写真にオリジナルのアイコンやイラストを付けてSNSにアップする事を想定しています。
インクスケープで作ったアイコンを、ギンプで加工して画像と合わせてSNS用に保存します
画像加工ソフトGIMPギンプも使います
今回はインクスケープを使った後に画像加工ソフト・GIMPギンプを使った説明もします。
もちろんギンプで無くフォトショップや他の画像加工ソフトでもいいのですが、ここではギンプで説明しますのでもし興味があったらフリーソフトで無料の「GIMP1年生」の2時限・ダウンロードから読んでみてください◎
インクスケープでは今の所SNSにアップするのによく使われる形式であるJPEG(ジェイペグ)やGIF(ジフ)で保存出来ないので写真の上にイラストを配置しない単体で使いたい(例:下の桜)場合でも
一度 PNG(ピング)と言う形式で保存してギンプや他の画像加工ソフトで保存し直す必要があるようです。
互換性が無い場合を考えて下準備します
インクスケープとギンプでは使えるフォント(書体)が違う事があります。
それで何の不都合があるかと言うとせっかく選び抜いた書体(デザイン)がギンプでファイルを開いた時にイケテナイ書体で表示されてしまうと言う事です。ですからそれを防ぐために文字を図形と同じような扱いにして変更出来なくするのです。
文字のアウトライン(オブジェクトをパスへ)
こっちのPCにはあるフォントがあっちには無いって事があるから文字が変更出来ないようにするんだよね。
そうです◎イラストレーターでは”アウトライン”をかけると言っていましたがインクスケープでは”オブジェクトをパスへ” です。
文字「い」をクリックして選択したら<パス>→<オブジェクトをパスへ>を選びます。
左端のツール、上から2番目<ノードツール>で先程の「い」をクリックすると何やら小さな四角が沢山付いています。試しに<オブジェクトをパスへ>をしていない緑の「い」を同じようにクリックしても四角は出ません。
今回は文字がインクスケープ以外の別のソフトで開いた時に変更されないようにパスへ変換したのでこの下『』の中の説明は不要ですが
『この四角をクリックするとクリックした所含めて何ヶ所かの四角の両側に棒と丸◯が出ます。その丸をドラッグすると自由に形を変えられます。伸ばしたり上下左右に動かせます。この自由変形については
3時限の5「自由に変形できるようにします」でも触れています。』
下準備が済みましたので写真の上に貼り付けた時に都合のいい保存の方法に進みます。
PNG(ピング)で保存します
<ファイル>→<PNG画像にエクスポート>を選びます。
”エクスポート”とは他のアプリで扱う事が出来る形式で保存する事よ。
聞き慣れない方もいるかもしれませんが、PNG(ピング)形式で保存するとギンプ(やフォトショップなど)で写真の上に貼り付けた時に桜マークの後ろが透明に保たれます。
右の桜のようにです。 左は(少し消しましたが)白がついてしまっています。こうして手間をかければ消すことは出来ますが黒いラインに少ーしだけ白が残ったりで厄介です。
右側に「PNG画像にエクスポート」という窓が出ました。
窓の拡大。 ”選択範囲”など選べるようですが今回は桜マーク1つしかない設定ですので”描画全体”を選びます。「エクスポート先」を押すと保存先を選べます。
ファイル名も決まったら「エクスポート」を押します。
(デスクトップを選びましたので)”sakura2.png“というピング形式のファイルが出来ました。
インクスケープはここまでです。
ここから先は写真と合わせるためにGIMPギンプ(や他の画像加工ソフト)を立ち上げます。
ギンプを立ち上げます
ギンプをインストールしたパソコンでしたら先程保存したピングファイル(sakura2.png)の上で(マックの場合はでしょうか)右クリック<このアプリケーションで開く>→<GIMP>でギンプが立ち上がると同時にファイルも開きます。
桜の方は後ろがちゃんと透明になっています。(市松模様は初期設定では透明の意味です)桜の下に置きたい写真画像も開いておきます。
桜の方をクリックしてポストの方にコピペします。
ギンプはコピペが出来るようです。インクスケープだと”複製”にしないとダメでした
貼り付けた画像は「フローティング選択範囲」となっているので左下の四角に光?マークを押して通常のレイヤーにします。
右下に小さく配置しようと思います。
左のツールから<拡大・縮小>を選ぶとマウスの矢印が拡大・縮小のマークになります。それで桜をクリックします。小さい窓が出て、桜の上に縦横の線が現れます。
幅と高さの横にあるチェーンマークをクリックすれば比率を変えずに大きさを変えられます。
実際に桜のイラスト上の縦横線の端の四角を動かしても数字を入れても変えられます。
<選択ツール>に持ち替え右下にずらして完成。
レイヤーを使うと作業がしやすい
更に余分な説明を。”レイヤー”という考えを覚えておくと便利です◎
ここでは先ほど作った一番下の桜のレイヤーを選択して下の「コピー」を押しました。すると元のレイヤーの上に「〇〇コピー」というレイヤーが出来て桜が2つになりました。(もう1度同じ事をして3つにし、それぞれ大きさを変えました)
レイヤー名はダブルクリックや右クリックで変更出来ます。
下にある程、画面上でも下のレイヤーです。
ここで言うと当然ポスト写真が一番下で、上の2つの桜は前後で重ねて奥行きを出したかった(そうか?)ので1番上のレイヤーの桜を2番目のレイヤーの桜の前に重ねて配置しました。
レイヤー下にある緑の矢印で順番を変えられます。(例えば1番下のポスト画像のレイヤーを1番上にすると消した訳では無いのですが下の桜3つは見えなくなります。)
ここではそうでもないですが
こんなふうにレイヤーで分けると何かと便利なのですほんと。
SNS用にJPEGで保存します
その保存の仕方は『GIMP1年生』の3時限の「5:保存します」に詳しく書いていますのでご一読ください。(大きすぎる画像を小さくしてトリミングする方法も3時限には書いてあります。)
今回のポイント
インクスケープで作ったイラストをPNGで保存して、ギンプで開いて他の画像と合わせてSNS用にJPEGで保存する点です。
インクスケープ(.svg)で保存したファイルもギンプで開いて同じように使えました。
じゃあ何故PNGで保存を?
ギンプでは開けたけれど他のアプリケーションで開けるかどうか分からないからよ。(フォトショップでも開けました)だから一般的に使われるPNGで保存をしたの
次回もどうぞお付き合いください。お疲れ様でした◎