INKSCAPE 9時限:画像の埋め込み?リンク?
イラストや文章を描いてそこに写真を載せたい時があると思います。
その場合2通りの載せ方があります。”埋め込み”と”リンク”です。
画像の配置1:埋め込み
2:リンク(ちょっと注意)
今回は2つの違いと”リンク”の方は少し注意が必要という事を書いています。画像を置いたはずなのにファイルをもう一度開いた時に変な表示になっていた経験はないでしょうか。
あるある。「画像がありません」って。”リンクが外れる”って言うのも今回関係あるのかな。
こんなケースで考えてみました
例えばお客様からセミオーダーでコースターのご注文を頂きました。リボンは緑がかった水色がご希望ですが他の色もご覧になりたいとの事。そんな時、
デザイン案にリボンが沢山写った画像を載せてイラストと文字も添えてメールでお送りするそんな場面を想定しました。
画像を配置する
インクスケープで描いた所に「ribbon.jpg」というリボンの画像を載せます。
上のメニューの「ファイル」をクリックし「インポート」を選びます。
どこにある、何という名前のファイルを載せるのかを選ぶ窓が出るのでここで選びます。今回はデスクトップ(Desktop)にあるribbon.jpg です。(OpenはOKの事です。OK表示になっている方が多いと思います)
ここで今回の本題、”埋め込み”にするか”リンク”にするかを聞く窓が現れます。まずは”埋め込み”を選んだ場合の説明です。
画像の埋め込みの場合
選んだ画像がそのままの大きさで配置されるので希望の大きさに拡大縮小して説明の右側に持って行きます。
画像の上に数字(1〜10)など書いた物を載せる事も出来ます。
画像をリンクの場合
次に埋め込みではなく、リンクを選んだ場合です。
これも埋め込みの時と同じように拡大縮小、任意の位置に配置。同じ見た目の物が出来ました。
「埋め込み」と「リンク」の違い
じゃあ何が違うの?
ファイルの大きさ(重さ)と何と言うか、、扱い易さが違うのよ
”埋め込み”と”リンク”、それぞれインクスケープでファイルを作ってサイズを比べてみました。
ファイルサイズの違い
埋め込み:105KB
リンク :25KB
4倍ちょっとの差がありました。
埋め込みはファイルに画像が埋め込まれているのでその分重くなるのです。でも、一度埋め込んでしまえば元の画像(インポートした画像)はパソコン上のどこに移動しても、捨ててしまっても大丈夫、影響がありません。
リンクの注意点
一方、リンクで配置した方は”ここのこれ”という条件で結びついているので置いてある位置を変えてしまうとパソコンが「ここの、こ、、あれ?無いよ」と混乱して正確に表示出来なくなるのです。
試しに先ほど”デスクトップにあるribbon.jpg”という条件でリンクしたribbon.jpgを「他」というファイルに入れてみます。
!? 本当はここでリンクが切れていますという表示を期待したのですが(イラストレーターではそうなります)1回はセーフのようです。何度か試しましたが1回はセーフでした。
確認のため「他2」ファイルを作ってもう1回(計2回)場所を変え、インクスケープのファイルを開いてみました。するとこのようにLinked image not found と出ました。
「埋め込み」と「リンク」の比較
これはribbon.jpg画像を”埋め込み”と”リンク”2つの方法で同じファイルに置いた(インポートした)状態です。
ファイル名をわざと変更してみる
ribbon.jpgという名前をribbooooon.jpgに変更すると、先ほど説明したように埋め込みはファイルを捨てても大丈夫なくらいですから何の影響もありません。
一方リンクした方は場所は変わっていなくてもファイル名が変わってしまって混乱しています。
結局「埋め込み」と「リンク」どちらが良いのか
まとめますと、大体は「埋め込み」にした方がいいと思います。ならば何故「リンク」の選択肢があるのかと言うと物凄く重い画像をたくさん載せた時に都合が良かったり、画像は画像で別にしておきたいという時もあるからでしょう、か。
最後に、<ファイル>→<インポート>→<埋め込み / リンク>どちらかで迷ったらカーソルを合わせていると上記のような説明が出ますので目安になります。
以上、画像を配置する2つの方法と”リンク”は少し注意が必要という説明でした。
次回予告
リボンの画像を配置(△の方)したもののもっとスッキリ見せたい(◯の方)という時、元画像に手を加えなくてもインクスケープで変更する方法を次回、10時限 : 画像を好きな形に切り取りますで書きたいと思います。
とても簡単で効果的ですので
是非お付き合いください。
お疲れ様でした◎