Inkscape 文字の加工、アウトライン

Inkscape 1.0はmacユーザーも日本語入力が出来るようになりましたので日本語フォントを使った加工、アウトラインの説明をしようと思います。

 

macで日本語入力ができるようになった Inkscape 1.0

 

Aの黄色「ねこ」はテキストツールで書いたフォント状態。Bの緑「ねこ」はそれをアウトライン化したものです。Bにはパスが出来ています。パスの有り(B)無し(A)で出来る事が違います。

 

 

 

Inkscapeを立ち上げます。

文字を書きます。参考までにAdobe Garamond ProのNormal(スタイル)で「ね」を書きました。

 

 

右側に「テキストとフォント」パネルが出ていなかったら画面右下の三角から選んで出します。

 

 

文字に色を付ける

「フィル/ストローク」パネルを出してフィルの方の×マークの右隣の四角「単一色」をクリックしてすると出てくる「ホイール」で黄色を選びました。

 

「フィル/ストローク」パネルが出ていない場合は上のメニューのオブジェクト>フィル/ストロークで出します。

 

 

文字の周りに色を付ける(フチどり)

「ね」の黄色の外側を別の色でふちどる方法です。「フィル/ストローク」の「ストロークの塗り」の方をクリックします。この時はまだ何もしていないので「× 塗りなし」と出ています。

 

×の隣の四角(単一色)をクリックするとデフォルトでは黒が表示されます。

 

 

好きな色に変更します。色が決まったら線の太さなどを変えるために、、

 

 

「ストロークのスタイル」タブをクリックします。線の幅、線種、角や端のスタイルを変更など色々出て来ます。

 

 

+ーを操作しても直接入力するかで幅を4pxと太くしてみました。

 

 

ストロークの順番は「 Stroke, Fill, Markers」に

8pxにすると黄色い所が埋まってしまいました。文字にフチどりをすると時々こうゆう事が起こって、そうじゃないんだよなぁと思う事があります。これを解消するには「順番」に気をつけます。この段階だと順番は「Fill, Stroke, Markers」なのです。

Markersは今回は気にしないでください

 

 

右隣の「 Stroke, Fill, Markers」にします。すると同じ幅8pxでも文字がしっかり見えつつ線(フチどり)も好きな幅で表現出来ます。

 

 

線の角を丸くする

デフォルトではフチどりはカクッと90度になっています。これを「角」の一番左で丸くすると優しいイメージになります。

 

 

その次を押すと角を削ったような表現も出来ます。

 

 

「線種」では点線が色々選べます。

 

 

 

文字をパスに変換(アウトライン化)して加工できるようにする

 

Inkscapeでは「パスに変換」と表現しますが「アウトライン化」の方が認知度は高いかもしれません。「パスに変換」すると文字を図形のように扱う事が出来、文字の時には出来なかった加工が出来たり保存の際も役立ちます。

 

書いた文字を選択し、上のメニューからパス>ストロークをパスに変換、します。

 

文字ではなくなってしまうので必要であれば「元」はコピーしておいてください

文字でなくなると何か困るの?

フォントのスタイル(明朝体、ゴシック体など)を変更したくてももう出来ないのよ

 

図形になったので「ノードツール」でクリックするとパスが表示されます。

 

 

パスになった事で細かく変更が出来ます。ノードツールを選ぶと出てくる上のメニューも使えます。Inkscapeに入っているフォントを元にしてオリジナルの文字を作れます。

 

 

”フォント”の時は出来なかった分解も出来るようになります。オブジェクト>グループ解除で、、

 

 

”フィル”で作った黄色の部分と”ストローク”で作った茶色の部分を分解して別々に扱えます。

 

 

 

文字をパスに変換(アウトライン化)して保存する

 

パスに変換していない(テキストツールで書いたままの状態の)文字はファイルを開く環境によって違ったフォントになってしまう事があります

Inkscape同士でも今回の1.0にあるフォントが前バージョンには無いかもしれません。すると違うフォントで置き換えられてしまうのです。

 

 

黄色い「ねこ」はテキストツールで書いたままの状態です(色は変えましたが)。緑の「ねこ」はパス>ストロークをパスに変換 でフォントで無く図形扱いになっています。

 

 

これを保存してInkscape以外で開いてみます。

 

Inkscape SVGで保存しました。

 

子供向けのプログラミング言語スクラッチはsvgファイルが扱えるのでここで開いてみます。

 

 

フォントのままだった黄色い「ねこ」はInkscapeの時と全然違う形になってしまいました。書体も違うし色も黒くなっています。

ついでに位置も青い枠から吹っ飛んでいました

パスに変換していた緑の「ねこ」はちゃんと表示されています。

 

 

緑の「ねこ」はスクラッチでも引き続き加工できます。パスにしていなかった(元は黄色の)「ねこ」はフォントの状態なのでスクラッチのフォントツール(T)で編集できます。

 

 

スクラッチのフォントの種類を見てみるとこれしか無いのでInkscapeで選んだフォントはこの中のどれかに置き換えられてしまったのです。

開く先が確実に同じフォントを持っていればパスに変換(アウトライン)しなくてもいいのですが、この文字はデザイン的にこのフォント!と決まったらパスに変換するのが安心ですし定番です◎

 

印刷会社にデータを送る時、文字はアウトラインをかけてください(パスに変換と同じ意味)と書いてあるのを見た事があるよ

 

 


余談ですが26KBのデータをスクラッチに取り込もうとしたら何度もエラーになってしまいました。10KBなら大丈夫でした。


 

 

 

文字の型でイラストを抜く

 

 

 

イラストを並べて「cat」の「C」で型抜きも出来ます。

 

 

オブジェクト>クリップ>設定

 

 

次回はこれを詳しく解説しようと思います。どうぞお付き合いください◎

 

Inkscape 好きな形で切り抜いてオリジナル文字を作る