革を水で濡らして乾かす実験

”革は水に弱い。濡れたらすぐに柔らかい布で拭いて日陰で乾かす”これは本当です。

でも必要以上に大事に大事にして使わないのは勿体無い。

そこで一番顕著に結果の出そうなヌメ革で実験してみました。古いヌメ革と新しいヌメ革それぞれに5滴ずつ水をつけました。

 

新しい方(右)はけっこう跡が。古い方(左)もよく見ると残っています。差があるのはどうしてでしょう? 古いヌメ革は日光に当たるなどして革に含まれていたオイルが表面に出て保護膜となっていたからです。

日焼け?

比喩では無く本当に日光浴させてからの方がいいんですよ。

水滴テスト、このままではどちらも跡が残っています。雨に降られた時を想定してください。そんな時の対処法です。

少し勇気が要りますが、シミになっている所を中心に濡らしたタオルなどで革に水分を含ませるように優しく拭きます。思い切って全体をまんべんなく濡らしてください。

新しい革の方(右)はやはり保護膜が出来ている左に比べ1度ではシミが無くならなかったのでもう一度濡らしました

完全に乾くとどちらも水ジミは消えました。対応は早めに、乾かす時は日陰の風通しの良い所でが鉄則です。


続いてもう1つ水で濡らした革を。やってはいけないと言われているドライヤーで乾かした場合日陰で自然乾燥させた場合でどう違うのか実験しました。

薄いピッグスエード(豚革)、鞣し方(製造方法の事)の違うABの牛革 3種類を2枚ずつ用意して

 

後から違いを見るために元の形を紙に写しておきます。

 

こんなに濡れる場面もないと思いますが思い切って水の中へ

 

片方はドライヤー、片方は自然乾燥。

 

乾燥後、ドライヤーで乾かした方(ド)は勿論、自然乾燥の方も少しは縮むかと思いきや、そうなったのはピッグスエードだけでした。

 

ピッグスエードはハッキリと縮みました。しかし、ドライヤーと自然乾燥の違いが見た目と触り心地(ゴワゴワしているなど)の点ではありませんでした。

牛革ABは変化が無かった、、でも革は水に濡らしたら良くないんでしょ

その方が安心です。

今回実験に使った革が大丈夫だっただけかもしれないですし、部位によっては変化があったかもしれないです。革は1枚1枚個性があるので購入するお店で手入れの方法を聞いたり、説明書に書いてある「目立たないところでお試しください」が安心です。

 


 

水、とくれば夏の湿気も大敵です。

カビテストをしました→「革の大敵、カビテスト

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