ツルツルの革の貼り合わせ
縫う前に接着剤で革同士を貼り合わせるという工程があります。
縫うのにどうして接着剤?と思われるかもしれませんが縫いしろは革の端から3mmなど少し距離があります。0にする事は出来ないのです。
接着剤はその縫い代から端の数ミリをきっちり留めて2枚の革を1枚のように美しく見せてくれる&補強にもなります。
接着剤は大きな缶で買って密閉出来る瓶に小分けにして使っています。
ツルツルの革を剥がして接着剤をつきやすく
ツルツルの革はやっぱり接着剤も付きが悪いのです。そうすると製品になった時に縫い目から外側が剥がれて革が2枚になっているという、ちょっと見た目にも美しくない状態になってしまいます。
なるべくそれを防いでいつまでも1枚革の美しい状態を保つにはどうするか。ツルツルの部分をカッター等でカリカリ削ってツルツルじゃない面を出します。これで接着剤が食いつきやすくなります。
こうゆう所をチェックして革製品を選ぶと、長い目で見て”汚くなった”ではなく”経年変化で良い感じになった”と思える物が買えると思います。