7年使った手帳カバー 糸の擦れ
7年使った革の手帳カバーの糸はどんな状態になっているのか。2021年用に小さくリメイクしたのをきっかけに解体した糸を観察しました。
7年使った手帳カバーを
カット。A:糸の部分を分析します。一見綺麗なように見えて、、
ほどくと随分擦れているのが分かります。
擦れて切れているだけでなく分かりづらいですが色も汚れていました。
下に置いた新しい2本の麻糸は今回解いたのとサイズ色共に同じものです。下の「新」は買ったそのままで上の「新・蜜ロウ」は蜜ロウをすり込んだものです。(毛羽立ちを抑え糸の締まりも良くなりますので革を縫う時はそうして使います)
糸が擦れにくい革製品を選ぶには?
糸は革の上にBのように出っ張っているので長い年月かけて少しずつ擦れます。革が硬い場合はCのように糸が食い込んでくれないので柔らかい革に比べて擦れやすいです。
糸が細いよりも太い方が出っ張るので擦れやすいと言えます。
ヌメ革など硬い革で太い糸を使う場合、擦れ対策として縫う所に溝を掘ってそこに糸が埋まるようにしている革製品を見ることがあります。男性用の長財布に多い気がします。
恐らくズボンの後ろポケットに入れるから。あれは糸が擦れると思います
2021年からの手帳は内側にも表と同じ柔らかい革を使った(2020年までのは内側の革が硬め)ので7年後、今回よりも糸の擦れは少ないのではないかと予想します。
糸の汚れ、擦れ。新しく縫い直す
糸が汚れたり擦れてきたら自分で縫い直してみてはどうでしょう。手縫いは難しくありませんし糸は麻糸でなくてもポリエステルでも(むしろ丈夫です)良いのです。
穴はもう開いている訳ですから縫い目さえ揃えば綺麗に見えます。